みんなの多様性を認め合ってカラフルな世界を楽しもう!
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Happy Pride!6月は「プライド月間(Pride Month)」です!

1969年6月28日にニューヨークの『Stonewall Inn』に端を発した、セクシャル・マイノリティの差別に立ち向かう運動をきっかけに、6 月は『プライド月間』と呼ばれ、アメリカや日本をはじめ、世界各地でセクシャル・マイノリティ、LGBTQ+の権利や文化、コミュニティーへの支持を示す活動が盛んにおこなわれています。誰もが自分らしくあるために、自分という存在にプライドを持って生きていく。そして、お互いにその存在を認め合っていくこと。そんな願いを込めて、KEEN もプライド月間をお祝いします。

6月16日~30日の間、カラフルなTie DyeカラーのKEENシューズをご購入頂くと、1足につき、500円が、LGBTQ+の子ども若者の課題に取り組む認定NPO法人<ReBit>に寄付されます。

➤詳しくはこちらのブログから


日本のLGBTQ+の人権は守られてる?

「LGBTQを自認する人は全体の8.9%(※2021年電通ダイバーシティ・ラボ調べ)にあたり、左利き、AB型の人が日本人に占める割合とほぼ同じという事をご存じでしたか?」と教えてくださったのは、LGBTと社会を繋ぐ場づくりなどを展開されている、NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表の松中権さん。

これだけ多くの方が当事者であるにも関わらず日本では、性自認や性的指向を理由に差別されてもそれを禁じる国の法律はなく、同性婚も認められていません。今G7各国では、同性婚やパートナーシップ制度の整備が進んでいますが、残念ながら日本だけ制度化が遅れています。国会でようやく始められたLGBT法案の議論も、時期尚早だと次の国会に見送られました。誰もが自分らしくあるために、自分という存在にプライドを持って生きていく。そんな、あたりまえの社会になるために、私たち一人一人もこの課題に無意識ではいられません。


誰もがありのままの自分で生きられる社会に認定NPO法人ReBitの活動

これは、今回KEENがコラボレーションさせていただいた、認定NPO法人ReBit(リビット)さんのホームページに掲載されている、LGBTQ+当事者の方の実際の体験に基づく言葉です。恋愛対象が同性だったり生まれたときに割り当てられた性に違和感を持っているというだけで、なぜこんなにも傷つけられなければならないのでしょう。

ReBitさんは、LGBTを含めた全ての子どもがありのままの自分で大人になれる社会を目指して2009年に生まれた認定NPO法人(2014年にNPO法人化)。「少しずつ(Bit)」を「何度でも(Re)」繰り返すことで社会が前進してほしい、という願いが込められ、LGBTの人もLGBTでない人も、大学生や20代30代を中心に、約600名がその活動に参画しています。


スタートは、学校でLGBT理解を広げる活動から


認定NPO法人ReBitキャリア事務局長 中島潤さん
photo by Tetsuya TOYODA


ReBitが創立以来もっとも力を入れているのは教育事業。日本の未成年者のうち169万人以上で学校の40人クラスであれば約3人はLGBTQという調査結果があります※1。そこで全国の児童・生徒・学生、そして先生を対象に出張授業などを実施しています。

なぜ学校なのか?ReBit事務局長の中島さんにお話をお伺いしました。
「自分たちが子どもの頃、学校という場所がしんどかったんです。先生や同級生の心ない一言に傷ついたり。手元に十分な情報がなかったことで、もっと悩むことがあったり。そんな経験をもとにして、学校をすべての子どもたちにとって安心安全な場所にしたいと思ったことがきっかけです」。

また先生がた自身がLGBTに関する基礎知識を持っていないことも課題でした。

「そこで先生たちをアライ※2として子どもたちを応援していただけるように教材「アライ先生キット」を作成しネットや郵送などで無料配布しています。ロゴマークはアライにかけて<アライグマ>なんですよ。子どもの現状や学校で困りやすいこと、先生にできることなどをわかりやすくまとめたこの取り組みは、2019 年度グッドデザイン賞をいただきました。また同年私たちの活動が中学校の道徳教科書に掲載されたこともたいへんうれしいことです。」


中学校向け「Ally Teacher's Tool Kit(アライ先生キット)」


※1:2015年電通総研ダイバーシティラボ調べ。
※2:アライ(Ally)とは、LGBT当事者たちに共感し、寄り添いたいと考え、支援する人のこと。


だれもが、自分らしく働く。自分らしく生きる。


ReBitの皆さんによる理解のための企業研修


中島さんたちは、これまで学校や仲間の意識が変われば生きやすくなると思っていました。でもいざ社会に出たらなんでこんなに困るんだと言う就活の現場を、身をもって体験することになります。そこから"キャリア事業"は、始まりました。

「学生時代はキラキラ活動していた子でも、いざ就活、働く、となると、そのままの自分では採用されない、働けない、という壁にぶつかることがありました。また、カミングアウトして働くことを望んでいたのにそれがかなわず、だったらどこでもいい、と投げやりになってしまう人も。いくら子どもたちに『あなたのままでいいんだよ』と伝えていても、大人になったら やっぱり違った、という事ではダメだと思ったんです。

今ReBitは、毎年行う国内最大級のキャリアカンファレンス「DIVERSITY CAREER FORUM」をはじめ、LGBTQ+向けのオンライン相談や、「自分らしくはたらく」をテーマにしたイベント、企業や支援者に向けた研修やコンサルテーションも行っています。大事なテーマは、どんなセクシュアリティであっても、どんな特性をもっていても、それが障壁とならず、自分らしい働き方や生き方を考え、実現できる社会です」。


LGBTQ+×福祉に広がるダイバーシティの取り組み


「ダイバーシティキャリア」クラウドファンディングページ


ユースが成長していくライフステージによって、いろんな取り組みを行なっているReBit。こうしてどんどん広がっていった活動は、いま福祉の分野に広がろうとしています。それが、うつ病や発達障害のあるLGBT を含めた「複合的マイノリティ(障害だけではないさまざまなマイノリティ性をもつ人たち)の就労移行支援事業所「ダイバーシティキャリア」の開設を目指し、準備を進められていると言います。

「うつや発達障害のあるLGBTはサポートしてくれる場も人も少なくて、誰にも相談できないでいる場合が多いんです。福祉は本来誰にとってもセイフティーネットであってほしいと思います」と中島さん。

そして、この5月からスタートアップのためのクラウドファンディングを実施しており、KEENも返礼品をご提供することで、このクラファンを応援しています。ぜひ、こちらからご覧ください。


We stand up, out, and for equality and inclusion, with a rainbow of love for our LGBTQ+ family.

私たちKEENのスタッフも、少しでも社会をポジティブに変えようと行動を始めています。昨年から社内で立ち上がった、ダイバーシティ&インクルージョンをテーマにしたワーキンググループは、定期的に勉強会を開催。お互いに知識を共有し、学びあい、そして社内をより良くしていこうと活発に意見を交換しています。

先日、ReBitの中島さんにもこのワークショップにゲスト出演していただき社員に大きな学びの機会を提供していただきました。その後に行われたグループディスカッションでは様々な意見が飛び交い、これからのキーン・ジャパンのより良い職場環境を考える素晴らしい機会となりました。

KEEN×ReBitのワークショップの様子


最後に。

2013年に同性婚を認める法律が成立したニュージーランドで、ある議員が法案審議中に発表したスピーチをご紹介したいと思います。

「我々がやろうとしているのは、愛し合う二人に結婚という手段を認める。それだけです」

「この法案は、当事者からすれば素晴らしいもの。残りの我々からすれば、昨日と同じ日々が続くだけです」


関連リンク

認定特定非営利活動法人ReBit

「アライ先生キット」DLページ

ダイバーシティキャリア」クラファンページ

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