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山に教わった、「人生という冒険」

ケンスタ登山系インスタグラマー/SANGAKU-山学-主催

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10ヵ月間にわたる「日本一周の旅」の道中、
山登りに開眼した登山系インスタグラマーのケンスタさん。
澄んだ青空、雲海、山々が連なる美しい稜線、土地ごとの山岳信仰……
そして、登山中のさまざまな出会い。
「山に入るとオープンマインドになれるんです」
笑顔でこんな風に話す彼は、
まるでPRGの世界のような景色を目指した6時間の山行中、
足取り軽やかに、ずっと楽しそうだった。
現在30歳。今夏には長野県野沢温泉に移住し、
その先の未来を見据えた活動を始めたばかりだ。
“暮らしを楽しみ、人生を遊ぶ”ケンスタさんと、1DAYの冒険に繰り出した。

山行は急登急降下の連続、
“千葉のグランドキャニオン”へ

現在地は千葉県安房郡鋸南町。都内から車を走らせること1時間半、下貫沢駐車場に到着。房総の郡界尾根の最西部に位置するこちらは、低山ながら”房州キレット”と呼ばれる険しい岩稜や急登、鎖場・ロープ場が連続する縦走コースの玄関口だ。

鋸山から小鋸山、白狐峠を経て嵯峨山へ抜ける縦走コースが主なルートとして知られるが、今回目指すのは、RPGの世界に入り込んだような景観が広がる採石場跡地。”千葉のグランドキャニオン”と称されるその場所は、小鋸山の直下に広がっている。ケンスタさんが話す。

「登山の魅力は”非日常感”を味わえることです。ルート上にあるピークは標高200mに満たないけれど、低山ながらアップダウンが激しく、痩せ尾根の岩稜歩きやキレット状の稜線など、変化に富んだ道が続くんです。一般的に整備された登山道とは異なり、標識が少なかったりロープワークが必要な難所があったりする破線ルートですが、YAMAPを使って正しい現在地を把握するルートファインディングができるので、冒険心を掻き立てられるこのコースを選びました。安全第一でゆっくり登りましょう。今日の目的地”千葉のグランドキャニオン”の絶景をぜひ、一緒に味わってほしいです」

季節は9月初旬、幸いにも時折、雲がかかる天候で山登りのコンディションとしては上々。かくして山行はスタートした。まずは小保田峠を目指すことに。平日だったこともあり、登山者の気配はない。今回の山行中、登山者とすれ違ったのは1度だけだった。濃い緑の山道を歩きはじめると、早々に急登。ロープを頼りに、足場を確認しながら一歩一歩、前進していく。ルートを示すピンクテープが所々にあるものの、整備された登山道ではないため、荒道(破線ルート)が続く。

この日、ケンスタさんの足元を支えているのは『TARGHEE APEX MID WP(ターギー エイペックス ミッド ウォータープルーフ)』。”Fast&Light”をコンセプトに、軽快さを意識した防水ハイキングブーツだ。急峻な尾根や峰が続くタフな山行中、荒道を軽快な足捌きで進むケンスタさん。

「ゆとりのあるつま先の設計なので、履き心地がいいですね。何よりも軽い。地面を的確に捉えて一歩ずつ、前に進んでいけるので走行中の安心感もあります。今日は天候に恵まれて、地面のコンディションは良好ですけど、グリップ力にも期待できそうです。足全体を包み込むサポート感もちょうどいい塩梅ですね。急な登り下りが続き、そろそろ皆さん、ひと休みしたい頃ですよね? ちょっと休憩しましょうか」

こんな調子でずっと取材チームのコンディションに気を払ってくれる様子を知るにつけ、ケンスタさんの「山に入るとオープンマインドになれるんです」という言葉にも、なるほど納得。”千葉のグランドキャニオン”に向かう山行中、日本一周の旅を経て一期一会の出会いを大切にし、ピークハントよりも大事なことがあるという登山哲学を聞くこともできた。

「ひとりで孤高に山登りするスタイルもあるけれど、僕の場合は登山の道中、ふとしたきっかけで道すがらで話した人やテント泊した時に出会った人など、同じ時間を共有できる“一期一会の出会い”にロマンを感じるタイプですね」

自然の遊び・野生の楽しさを
次の世代に伝えたい

本格的に登山をスタートし、「じつは2年半ほどなんです」とケンスタさん。春夏秋冬を問わず、圧倒的な絶景の写真ととも日々更新されるInstagramでの山行報告を見るにつけ、山にのめりこみ、山に魅せられた熱量の高さが窺い知れる。

  • 裏銀座縦走報告。2泊3日で総距離約54km
  • 元旦登山。年末年始は西穂山荘へ。独標まで無事登頂
  • 日帰り三俣サーキット。総歩行距離は約16km、獲得標高は約2100m

本日の総移動距離は約8km。低山をつなぐルートながら累積標高は約1,000mと、取材チームにはタフな山行となった。ケンスタさんはと言えば、軽やかな足捌きでヒョイヒョイといった様子。「軽いって自由」ーーこんな言葉がピッタリと当てはまる、UL(ウルトラライト)文脈の登山スタイルにハマっているそうだ。『TARGHEE APEX MID WP(ターギー エイペックス ミッド ウォータープルーフ)』も、そんなケンスタさんのいまの気分にマッチ。「APEX、今回初めて履いたけれど、すごくいいです」

「北アルプスを縦走するようなタフな登山も好きだけれど、今日のように低山をつなぐような登山スタイルも好きなんです。そういう山行の際には足元の軽快さって大切ですよね。登山の準備と安全性を大前提に、行こうと思えば誰でも山登りにチャレンジできることを知ってもらえると嬉しいです」

聞けば現在、自然の遊び・野生の楽しさを次の世代に伝える「SANGAKU-山学-」を主催中。山やアウトドアイベントを定期的に開催し、2026年10月で1周年を迎える。

「アウトドアを始めてみたいけれど、きっかけがない。キャンプや登山に興味はあるけれど、一人では少し不安。自然や山が好きな仲間とつながりたい。知識だけでなく、実際の体験を通して学びたい。こんな人たちと繋がることで、山や自然を楽しみながら”学び”と”新しい出会い”を体験できる機会を作れればなぁと思っているんです。KEENのブランド精神にも似た部分を感じていて、エコフレンドリーなブランドアクションに共感しています」

下貫沢駐車場をスタートして2時間半。痩せ尾根の岩稜歩きやキレット状の稜線、急登急降下の変化に富んだ荒道を歩き続け、ついに、小鋸山の直下に広がる採石場跡地に到着。目の前に広がるのは、岩肌がごっそり削られ、人の手による開拓の跡を垣間見ることができる荒涼とした光景。グランドキャニオンを思わせるその景観に、RPGの世界に入り込んだかのような感覚を覚える。自然と人工が混ざり合ったその様は”秘境”と呼ぶに相応しいものだった。

長野県野沢温泉に移住、その先の未来へ

帰路は、行きと同じの道を折り返す山行だ。ピストンなので行きと同様に急登急降下のタフな道が続く。

「山登りの楽しさは、たとえ同じ道の折り返しでも気持ちのあり方によって、見えてくる風景が違うことなんです。思い思いに楽しんで欲しいですね」

ケンスタさんからこんな話が続く。

「今日のようにピークハントにこだわらない登山って好きなんですよね。山に入るとき、僕は土地ごとの山岳信仰についてできる限り、調べるようにしています。仏教や神道と結びつき、山伏たちが険しい山々で厳しい修行を行う”修体道”のような歴史を有した山もありますし、農耕に必要な水や恵みをもたらす存在の山があったり、畏怖すべき対象として山が神聖視されていることもあります。その土地の神話もそうですよね。毎回、そんな感じで登山をしているわけではないけれど、山の楽しみ方はさまざまにあると思うんです。過去があって現在があり、未来へつながっている。こんな風に考えることができると、山が奥行きのある存在になると思いませんか?」

澄んだ青空、雲海、山々が連なる美しい稜線……普段都会では味わえない非日常感もさることながら、本日のゴール地点とした”千葉のグランドキャニオン”にも、人の手による開拓の跡が垣間見える。そういうことか、と納得。

帰り道の道中、ケンスタさんが考える「BUILT for BEYOND.」、その先の未来について尋ねた。

「1年ほど前から始めた 『SANGAKU-山学-』もそうですが、次なるチャレンジとして、じつは今年8月から長野県野沢温泉に移住したんです。理由はいくつかありますが、1つには山の近くに住みたかったこと。縁あって野沢温泉の方とつながることができ、温泉エリア外の農村部、古民家に住み始めました。まだ住み始めて1ヵ月ほどしか経っていないけれど、都会では味わうことのできない日々を過ごしています。野菜づくりのお手伝いだったり、お祭りへの参加だったり、地域の方々との日々の交流だったり。毎日、楽しんでいます。もう1つは、まちおこしの一助を担う活動にチャレンジしたいという思いです。SNSを通じた地域発信をとおし、移住促進に貢献できたらと思っています。山登りやアウトドアが好きという強みを活かし、たとえばロゲイニングのルートづくりにもチャレンジしてみたいですね」

ケンスタKenstudio

登山系インスタグラマー / SANGAKU-山学-主催。大学卒業後、大手不動産会社での社会人生活を経て、独立。2024年6月、日本一周の旅をきっかけに、本格的に登山をスタートする。10ヵ月間の旅の道中、鹿児島から北海道まで約40座の日本百名山に登る。日本各地の山での登山やトレイルの様子を写真や動画でSNS投稿し、20代〜30代の若者世代を中心に瞬く間に人気を博す。軽妙な語り口に定評。2026年8月から長野県野沢温泉に移住。SNSを通じた地域発信の役割を担い始めた最中にある。自然の遊び・野生の楽しさを次の世代に伝える「SANGAKU-山学-」を定期開催中。

ken__studio  「Official Instagram」
sangaku_official  「SANGAKU-山学-」
日本百名山キャンドル 「ASTALGIE™|アスタルジー」

TARGHEE APEX MID WP

ターギー エイペックス ミッド ウォータープルーフ
カラー:BRINDLE/SAFARI
重量:371g(27cm片足)

軽快な防水ハイキングブーツ

Fast&Light=軽快性と軽量性をコンセプトにした、防水ハイキングブーツ『TARGHEE APEX MID WP(ターギー エイペックス ミッド ウォータープルーフ)』。ゆとりのあるトウ・ボックスは足指の自然な動きを妨げず、幅広甲高の足にも快適にフィット。アッパーには軽量で通気性に優れたパフォーマンスナイロンを採用し、防水透湿素材「KEEN.DRY」が雨などの侵入を防ぎながら靴内の蒸れを逃がします。ミッドソールには軽量で反発性に優れた「KEEN.ReGEN」フォームを搭載。多方向ラグを備えたアウトソールが、起伏のある路面でも安定したグリップ力を発揮します。

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